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2004/08/26

好物

私は、ほとんど嫌いなものがない。
子供の頃好きではなかったものも、大人になって美味しいと
思えるようになったものも多い。味の薄い食べ物、苦味の
ある食べ物にそういうものが多い。子供には、その味がわか
らなかったのだと思う。
実際学習する味というものは多いということである。
関西人であるが、納豆も美味しく頂ける。

特に嫌いなものがない一方、特に好物というものもそう
多くはない。
故郷の名物の駅前の下村加古川店の焼穴子。
下村のホームページ
焼穴子を使った押し寿司も大好きである。
誕生日のご馳走は必ず焼穴子の押し寿司にしてもらった。
そして、故郷加古川近辺のローカルな食べ物「かつめし」
である。

薄いビーフカツを切手より少し大きい一口サイズに切った
ものを、御皿に盛った少し堅めに焚いたご飯の上に並べ、
茹でキャベツを付け合わせ、カツの上にドミグラスベースの
ソースをたっぷりかけたものである。なお、お箸で食べる。
思い入れのある加古川人は多いらしく、検索すると相当数
ヒットする。

記憶の一番古い部分は、4〜5歳くらいつまり40年ほど前に
なる。初めて食べた時、ドミグラスソースなど普通の家の
食事では出てこない風味で衝撃的だった。
育ての母である神主さんの奥さんと近くの繁華街の呉服屋へ
和裁仕事の納品に出かけることがよくあった。最初に食べた
のは、その時だろう。
外食など滅多にせず、してもきつねうどんか中華蕎麦か冷麦
とかだったが、時々この「かつめし」を食べることができた。
私のご馳走はかつめしと三色アイスだった。どちらも家では
絶対に出てこないものだ。
ドミグラスの風味。アイスだって、普段は時々紙カップに
入った10円のラクトアイスがせいぜいのところが、ガラスの
容器にかっこよく球状に盛られ、しかも3種類のフレーバー
だ。私が一心に食べているのを優しい目で見つめる神主さん
の奥さんの顔を今も思い出す。彼女は何も注文していなか
った。私は半分に分けようとしたが、全部食べる様に言われ
たのを覚えている。再度促されて、幼児の私は全部たいらげた。
かつめしと3色アイスはうどんの何倍もの値段だったのでは
ないか、きっとそうだ。
「かつめし」を食べた日は、和裁の手間賃が入った日だった
のかなと今振返って思う。彼女は自分は食べずにその分で私
にかつめしと3色アイスを食べさせてくれたに違いない。

当時の店は移転などもしたが、うどん屋もラーメン屋も
かつめし屋も今も健在だ。3色アイスは今はメニューにない。
地元へ帰れば時々食べに行く、懐かしい味だ。だが当時ほど
には美味には感じない。店の味が変わったのか、私達が変
わったのか。
父は昔とは味が変わったと言う。

かつめしは、今は我家でも作る。家族には人気のメニューだ。
ソースは、缶詰のドミグラスをベースにして自分で作る、
味付けを決めるのは私だ。

※かつめしソースは、
 地元食品メーカーの前島食品
前島食品ホームページ
 が商品化して、かつめしセットも通販している。
 かつめしソースは、兵庫県エリアのスーパーには並ぶ様に
 なったらしい。

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