共働きと育ての親
私の両親は、私が9歳になるまで共働きであった。二人とも私の故郷の
市の小学校の教師であった。教師は、女性が結婚、出産を経ても、継続
しやすい職業である。産休中は、臨時の講師(産休の裏付け と称す)が
仕事を受け継いでくれるからだ。この様な制度が昔から存在するのは
公立校の教師より他にないと思う。
母は、女学校を出るころ、日本は戦争で教師が不足していたのもあり、
師範学校の臨時教員養成コースへ進学し、戦中の17才から教師をして
いた。
父は、母より3歳年下だ。農家の次男坊であり、師範学校を出て、
しばらく教師をした後大学に編入学して卒業、その後再び教職についた。
16年前に小学校校長で退職した。
二人とも私の母校の教育学部の前身で学んだ同窓の先輩である。
特に母は、私の卒業した高校の前身である女学校の卒業生であるので
時々先輩風を吹かされた。
私には5歳年上の姉がいるが、乳児を預かる施設などない当時、
姉も私も乳児期から小学校の高学年になるまで、ご近所の個人のお宅で
預かっていただきお世話になった。
無償でのことだ。
最近はもちろんだが当時でもそうあることではないと思う。
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