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2004/11/26

高校時代の個人山行

部の山行以外では、お金のない私は、近郊の低山を巡ったものでした。
もちろん登山ガイドブックなどに載っているクラスの山々ではありません。登山道があるのではなく、里山仕事に使われる様な道がある中低山でした。
少し足を伸ばすと伝説的単独行登山家として有名な加藤文太郎氏がトレーニングに良く登った六甲山系ですが、交通費がかかるので頻繁には行きませんでした。鉄道やバスを使わず、山の麓までは、自転車で移動できる山に行くのが大抵でした。
お金のかからないサイクリング アンド クライミングです。

誰かと一緒に行くとなると段取りもあるし都合を合わせる ことも必要になります。子供ですので、親の考え方の違い もあります。土曜午後から、思いったったら即行動と言うこ とが大抵なのでほとんど単独行でした。兵庫県南部の低山 ですから、天候の急変などによる危険性はほぼありません。 転倒や滑落はどんなところでもありえますが、そんなに厳し い場所もありません。単独行といってもかなりリスクは低い と思っていました。 なにしろお金がありませんから、食料は、家にあるものから 適当に持ち出す。米、インスタントラーメン3袋、アメ、チョコ レートだけなんていうのが普通でした。雨具、寝袋と小型テント、 ストーヴ、コッフェルをザックに詰め込むだけです。 土日の1泊2日ですから、飲料水を入れても、荷物は9キロある かどうかでした。 トレーニングの意味で、登り口で折り畳みの水タンクに水を入れ て重くします。総重量は30キロ弱くらいになります。 これでそこそこ頑張ると、1時間で高度差250mほど登ることが できました。かなりヒーヒー言えば300m弱、普通なら200mと いうところだったと思います。 重量が20キロなら、普通の人が平地を早めに歩く速さで登れた ものでした。 夏に北アルプスをテント泊まりで1週間縦走する場合、私の装備 計画ならば、初日の荷物の重量は25キロを切ります。 日毎に食料と燃料が減るのでどんどん軽くなります。最終段階じゃ 10キロくらいでしょう。 2泊3日なら入山時で12キロくらいだったと思います。 夏休みとなると、近所の山ならば連日行く時間があるわけですが、 ほとんど行きませんでした。暑いからです。暑くてやってられま せん。今も夏の平地でのキャンプは嫌いです。キャンプのベスト シーズンは春と秋だと思います。 夏には、7月下旬に部の夏山合宿もあります。それでの満足感も ありますし、まあ、なにしろ近所の低山は暑いから嫌なのです。 それでも、だんだんどっか行きたくなります。夏山合宿で金欠に なってはいましたが、他のそこそこ標高の高い山よりは近くて 交通費が安くあがる六甲山系に行くことが多かったです。六甲山は 最高峰は約1000m、高度数百mの稜線上に縦走路があり、気温は 下界より3〜5度低いのです。 早朝加古川線の日岡駅から下り列車に乗り、厄神駅で三木線に乗り 換え三木へ(三木線は廃止になり今は、3セクのレールバス) 三木から神戸電鉄で鈴蘭台まで行き、住宅街を抜けて縦走路に入り、 約40キロ東進して、午後4時頃に宝塚逆瀬川上部に至ります。 人の居ない綺麗な涼しい河原で幕営。翌日丸1日のんびり涼しく 過します。その翌日来た道を須磨へ戻ります。宝塚から電車に乗る と電車代が高くつくからです。こっちは、金はないが時間はあります。 夏の六甲の避暑地としての華やかな賑わいには全く無縁でしたね。 この縦走路に沿って走る道路は、その後の大学時代に700回ほど車か オートバイで往復通学することになります。六甲は別の意味でも青春 の山です。 ヤブ山の中にも喜びはあるのです。

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