我が家は、子供が二人になり、そろそろ冷蔵庫が容量的にやや不足気味かなという状況です。買ってから7年目位の時に冷蔵庫は基幹部品が故障して修理しています。それから4年経っています。部品が安定した品質ならば、耐久力がほぼ同じということになり、あと2年ほどでまた故障する可能性が高いです。今度故障したら、買い換えようと思っていますので、新型冷蔵庫の情報を集めてます。
この度、シャープが、冷蔵庫新発売しました。
機能としては、かなりインパクトあります。
温蔵できる部屋があります。
55度で4時間か8時間保温可能。保温時間が過ぎると自動で冷蔵温度に切り替わる。容量は20リットル。中の網棚を移動すれば、どんぶりや鍋もそのまま保温できる。ガラス管ヒーターとファンで、すばやく均一に庫内を温めてくれる。55度は自動販売機のホット缶飲料保温温度と同じで、庫内を触ってもやけどしない、ということです。断熱材の性能が向上したからできることです。
新発売の見出しだけ見たときには、暖める仕組みは、他の冷蔵室の冷却廃熱利用の省エネ手法かと思って、やるなぁ!と思ったのですが、ヒーターを使うという簡単な方法でありました。残念!それでも、冷蔵庫内に温蔵室を作るという発想は、なかなか出来ないと思います。
ここ最近の冷蔵庫の機能進歩は、
・第一に「省エネ」「フロン問題対策」であります。10年前の冷蔵庫とは電気代が格段に安いです。
・第二に、冷凍機能(さくさく切れる冷凍とか、温度管理を微妙にできるもの)
・第三に、断熱材の高性能化(省エネ対策の一部でもありますが)による、外寸を大きくしないでの容量増加です。
・第四に、野菜室の鮮度保持機能です。
鮮度保持機能は、湿度、温度、エチレンガスをコントロールするものです。特にエチレンガスは植物の老化ホルモンであるので、その除去は一部の青果物では重要です。その機能をうたっている冷蔵庫を電気屋さんで見てみましたが、エチレンガスを分解するメカを搭載しているのは、東芝のものだけのようです。他社のは、エチレンガス吸着材を装備している形です。当然吸着材を定期的に交換する必要が生じるでしょう。であれば、普通の冷蔵庫の野菜室にエチレン吸着材を購入して、入れておくのと大差がないわけです。その次に出てきている今最新のモデルは、縦に生えていたものは縦に収納しようというものです。生育状態と同じにして収納する方が保存性が良いのは、事実です。野菜室を縦長にするということで、冷蔵庫全体の冷蔵室区分けデザインに影響するわけで、それがどれほどこなれているかは、良く分かりません。次のモデルを待つのが安全な気ががしてます。
野菜室に取り付けたLEDランプで、保存中にビタミンを増やすという機能を持ったものが出ています。確かにビタミンは増えると思います。しかし、それはビタミン生合成を植物が行うということで、新陳代謝を行うことになります。保存を長くするには、新陳代謝を落とすというのが、基本ですのでこれはそれに逆行します。ビタミンは増えるけど保存性は下がると思われます。もっとも家庭の野菜室では長期の保存性の追求というような、業務用保存倉庫のような機能は追及されることはないとも言えますので、否定はできないでしょうね。でも余計な機能の様な気がします。
野菜は、品質の高い新鮮なものを買って、さっさと傷む前に食べてしまうのが、基本でしょう。
私が、野菜室の機能のポイントとして押さえるべしと思っているのは
・湿度(100%近くを維持できる)
・温度(青果物は、冷たいのが苦手なものも多く、最適温度はいろいろなのだけど、万能的な温度13度あたり)
・エチレンガス濃度を下げる機能
・酸素濃度を下げる機能
の4点かなと思います。酸素濃度を下げる機能は現在搭載された機種はないと思います。
エチレンも酸素も濃度下げるには、市販の吸着剤を入れれば可能です。エチレンは完全に吸着してしまえばよいのですが、酸素はそうでもないので、使用が難しいです。なので、酸素濃度を低下させる機能は家庭の冷蔵庫では無くても良いですね。一番簡単な低酸素化は、青果物をラップすることですので包装を考えれば対応できます。ですので、絞って
・高湿度保持
・13度維持
の二つが野菜室の外せないポイントですね。
(エチレン除去は、野菜室に機能がついてなくても吸着剤を入れれば事足れりです。)
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