ロルカグラススキー
ドイツ製の草の斜面をキャタピラで滑走するスキー練習用具。今も存在する用具だけれどもスキー靴の取り付けは進歩してワンタッチになって、しっかりしたものに進化している。
これは初期型である。
病院の待合室に置いてあったアサヒグラフの小さな記事(ヨーロッパでのグラススキーの大会の記事だったと記憶している)に惹かれて1970年小学校4年生の時にお年玉を貯めておいて買った。当時七千円だった記憶がある。(その年のお年玉のほぼ全額)多分今の貨幣価値に換算したら3万円位に相当するのじゃないだろうか。
入手にはなかなか手がかかった。地元のスポーツ店では、この商品自体を知らない。なので発注のしようがない。今のようにインターネットで輸入元をポンと検索できる時代ではない。いろいろ調べてもらって頼んでから3ヶ月位してやっと届いた。
届いたものの、使い方を教えてくれる人もいない。当時の私は、市の開催するスキー教室に一度参加してボーゲンを習っただけの状態だった。観ての通り、この用具ではボーゲンは無理。パラレルで滑らなくてはならない。まずは直滑降、でもって斜滑降。そうやって練習しているうちになんとなく曲がれる様になってくる。自学自習であった。
近所の丘陵地の公園の芝斜面でよく練習した。もちろん一人であった。
大人も見たことがない用具で一人で遊ぶ妙な小学生であったことは間違いない。
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