夏山行 7/28~7/30 白馬岳 準備
今年、二十数年ぶりに山登りに行くことを春に決めていた。自宅近所の箕面の山を頻繁に歩く様になり、また山歩きが面白くなってきたからだった。また、昨年末から始めた新しい仕事に刺激を受けたことが大きい。
元山岳部と言えども、もはや中年、かつてのイメージに体がついていかないことは当然であり、その為のトレーニングも行ってきた。しかし、短いとは言え3000m級の縦走はやってみなければ分からないことである。少々ドキドキワクワクしつつ準備に入っていった。
まずは、装備である。
最新の軽量、高性能製品で揃えられれば言うことはないが、残念ながらそんなにお金持ちではないので、かつての装備を活かしつつ主要な装備を揃えてみた。
まず、
・登山の第一の装備は靴。
これは、30年前に買ったノルディカのブーツ。(BLOGで紹介済み)
最新のブーツに比べると相当重いのだが、頑丈であり、なにより足に合っている。今回インソールを新規に追加した。(シダスのサンド 4500円 BLOGで紹介済み)
足関係の話は、以前の書き込みを参照
http://millet.air-nifty.com/compas/2008/07/post_a9cc.html
靴関係を新規に揃えるとなると、予算は3万円~5万円見ておく必要はあるだろう。
・バックパック
これも、30年前のもの。ミレーのクライミングパックで大きな壁での荷揚げの要素を加味して設計されているもの。60L~80Lまで容量が可変。名品ではあるけれど、重量背負うには、最新のものに相当見劣りがする。この当時のパックは、基本的に肩で重量を受け止める構造なのだ。最近のものは、骨盤に加重できるようにヒップベルトが設計されている。
背中の通気性を確保するために、後付け用で販売されているメッシュのパッド、チェストストラップを追加した。結果的に非常に有効だった。
これも新規に購入すると4万円くらいの予算が必要だろう。
・テント
カヤックでツーリングする際に使っていた10年ほど前に購入したソロテントを使用。但し。重量は2.5キロほどあり、最新の自立型軽量ソロテントより数百グラムから1キロほど重い。メーカーは今はなき、ウォーラス。(今はMSRに統合)
2本のジュラルミンフレームと3本のアンカーで立てることができる。設営は素早いのが特徴。
・シュラフ(寝袋)
これもカヤックツアーで使っていた化繊でジャックウルフスキンのワンキロバック。1992年の製品。名前どおり重量1キロ。夏山用。標高の高い北アルプスの稜線のテン場では少し寒いので、フリースパンツとダウンセーターを着て寝て丁度。
これも最新型のダウン製ならもう少し軽く500g位で収まるはず。そういうダウンの寝袋は3万数千円の予算が必要。
・バーナー、クッカー
バーナーもカヤックツアーで使っていたもの。プリムス。
1992年に購入。自動点火装置の付いた特に軽量コンパクトなタイプではない。ソロ用クッカーはホープ製。これも十数年前に買った古いもの。30年前に買ったシェラカップも使用。
・レインウェア
これは新規購入。パタゴニアのレインシャドー上下。約3万円
ざっくりの行動計画は、毎日コースタイムで4時間程度の行程を組んだ。
1日目
大阪から北陸道経由高速430キロ
糸井川から地道50キロ
吹田4時 栂池11時 白馬大池15時 って感じ
栂池のゴンドラ近くの駐車場に駐車(スキーシーズン無料だけど、サマーは1日300円)
栂池-ロープウェイ-白馬大池(泊)テント一人500円
ロープウェイ終点から大池まで約4時間
ロープウェイ、ゴンドラ
片道1720円、10キロ以上の荷物300円
2日目
白馬大池-白馬山頂-村営頂上宿舎のテン場 約5時間
村営の白馬岳頂上宿舎の方にテン場がある。
3日目
白馬大雪渓ルート
で下山 約4時間
ということで二泊三日
持ち物
・テント ウォーラス アーチライバル ソロ
・マット サーマレスト ライト(安宿のセンベイ布団よりよほど寝心地が良い名品)
・シュラフ ジャックウルフスキン ワンキロバッグ(夏用でOK、寒かったら防寒着など持ってる物全部着て寝る)
・防寒着(パタゴニアのシンチラフリースパンツ、35年前の中学生の頃に今は亡き母が買ってくれたフェザー産業というメーカーのインナーダウンJKT ダウンがかなり高品質)
・レインウェア パタゴニア レインシャドー上下
・クッカー ホープ製アルミソロクッカー1個
・バーナー プリムス製
・カップ シェラカップ2個
・ヘッドランプ 松下電器製(今回は夜間の行動はないが)
・細引き5mほど
・水筒(2Lはキャリーできる様に)
私の場合、
ハイドレーション2.5L(水) 1
ポリカーボネイトのボトル1L 1
ポリカーボネイトのボトル400cc 1
・保険証(コピーではなく)
・タオル パックタオル 2枚 木綿のタオル1枚
・トイレットペーパー
・ウェットティッシュ 介護用の身体を拭くものが便利。毎日1枚使って全身を拭いた。これで十分さっぱりする。 足拭き様にアルコール入り消毒ティッシュも使用。アルコールで拭くことで消毒(臭いがかなり抑えられる)、足の乾燥(靴擦れで足を痛めるリスクが減る)が行える。
・ファーストエイド(常備薬、自分で組んだ簡便なセット +足のメンテできる用品)
・日焼け止め (ウォータープルーフのもの)
・サングラス(雪渓 まぶしいよ)
・ビニール袋 大 小 (ゴミは全て持ち帰る)
・軍手 or 薄手手袋
・お金(100円玉多め 有料トイレに備える)
・マップ、コンパス 手帳
・サンダル テン場に着いたら足を開放
・トレッキングポール 下りでものすごく有効。バランスが必要な場所では特に有効。
・カメラ 今度買い換えるときは、デジカメは防水の機種にしたい。
服装ですが、着ていた&持っていたものは
上半身
・パタゴニア エアリアス 長袖
・パタゴニア ストライダートップ 長袖
・パタゴニア キャプリン2 クリュー 長袖
・パタゴニア フーディニ フルジップ ジャケット 高価だがそれだけの値打ちあり。
・コットンの長袖Tシャツ (就寝時に使用)
下半身
・東レの速乾性素材(ポリエステル)のボクサーブリーフ (着替えを2枚持っていた)
・パタゴニア GII 2 パンツ 行動中使用
・パタゴニア シンチラ フリースパンツ テント設営後これに履き替える。就寝時も使用
・ハット モンベルのメッシュのもの。全面メッシュなので蒸れなく涼しい。但し雨には対応できない。同行の仲間はパタゴニア エアリアスバケットハットを使用していた。
・行動食 3食分+予備1食
・食料 朝2回、夕2回
・嗜好品
食料は、軽くするために、アルファ米、ラーメンなど調理に必要な燃料は少なく、後から水を加えるものが主体。食事は基本的にお湯を一度に400ccを作れれば大丈夫。まず、最初に200ccお湯を沸かして、アルファ米に使い。アルファ米が出来上がるまでの間にもう200cc沸かして、スープや副食を作るという段取り。この場合湯沸しはシェラカップで行える。チキンラーメンはクッカーを使わなければならない。
行動食には、アミノ酸系サプリメント、ビタミン剤、ブドウ糖などを入れた。サプリメントは非常に有効。
これでパッキングしてみると、水を除いて、バックパック込みでトータル13.5キロに収まりました。
初日は、水分をハイドレーションで1L、スポーツ飲料で1L持つことにして、スタート15.5キロ。
水と行動食は、時間に従って減。
二日目、食料が夕1、朝1、行動食1.減っているので、500g弱減。
だから水分を2L持って、約15キロ
三日目も同様で、500g減
この日は、水を500cc減らして、約14キロ
という次第。
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