« 2009年11月 | トップページ | 2010年1月 »

2009/12/28

小西正継 氏

日本人スーパークライマーの一人である。山学同志会のメンバー(代表)
同志会のコールは「どーし」 となかなか分かりやすく、かっこよい。

氏は既にこの世の人ではない。
平成8年9月30日、57歳でマナスル登頂後、下山途中に7800m付近で遭難、行方不明のままである。

氏の著作を初めて読んだのは
「マッターホルン北壁」
彼の処女作であり履歴から想像できない文章で驚いた。なかなかに名文であると思う。
冬季マッターホルン北壁第3登である。(1967年2月4日~2月7日)


これを読むと、小西氏のアルプス北壁登攀記を全部読んでみたくなる。

もう一つのアルプス北壁登攀記が

「グランドジョラス北壁」

エベレスト遠征を踏まえてトレーニング的意味も持たせた登攀でもあった。(1970年12月22日~1971年1月1日)
パーティには植村さんも入っている。大寒波が襲い小西氏の両足指10本はじめ4人で合計27本の指が凍傷により切断。しかし、2名は無傷。その一人が植村さん、やはり彼は只者ではない。
この怪我で小西さんは、本命のエベレストへの遠征ができなくなる。
解説を書いているのが植村さんというのも泣かせる。



| | コメント (1) | トラックバック (0)

2009/12/21

キップリング 「ジャングルブック」 ジャングルの掟

キプリングと発音するのか、キップリングなのかちょっと良く分からないのだけど、私的にはキプリング。

もちろんカバンメーカーの話ではありません。

ノーベル文学賞を受賞している文豪です。 wikiのリンクをあげておきます。
キップリング

代表作というか誰でも知っている有名な作品は「ジャングルブック」
なにせ、100年以上前の方のイギリス植民地生まれの方なので、人種差別的表記もありますが、当時の人としては画期的に意識は一般とは異なり、その作品の中身からも白人による植民地支配に問題意識も持っていた方だと思われますね。
まーそれよりも、ジャングルブックに対する日本人の誤解は著しい。ディズニィアニメとかの影響と絵本で最初に触れることが多いせいでしょうけど、単なる童話だと思って居る人多数。実は完全な大人向き内容。そういう誤解がある点、ガリバー旅行記と同じ悲劇。
一回きちんときちんとした翻訳で読んでおく(詩が多いし、できれば原書で)ことを薦めます。原書ならこれがお勧め。(ジャングルブックとジャングルブック2の両方を載録)

私がジャングルブック(というか邦題「続ジャングルブック」ないし「ジャングルブック2」)に出てくる詩で好きなのがあるので紹介しておこう。(拙訳なので不味さはご勘弁いただくとして。)

 ジャングルの掟(狼の掟)

  これぞジャングルの掟

  大空と同じに古く、真実なり

  掟を守る狼は栄え、掟を破る狼は滅びる

  木に絡まる蔦の様に掟は前にも後にも手をのばし広がる

  群れの力あってこその個々の狼の力

  個々の狼の力あってこその群れの力だから

キップリングの著作一覧リストへのリンク

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2009/12/16

薪ストーヴ稼動

本日、薪ストーヴの掃除をして、試運転。
煙突掃除は我が家の場合、オリンピックイヤーで十分。
煙突が室内(煙突が冷えにくい)かつストレートに8m強は高さがあるので、煤が付きにくいのである。一番煤が付くのは、屋根の上の角トップ内部。ここは冷たい北西風で冷やされるから。

薪が良く乾いているので、火付き良好。
錆びなど取って、専用のポリッシュ剤(つや消し黒用)もあるが、オリーブオイルで錆び止め。
火入れしてストーブが熱くなると、オリーブオイルの焦げる匂いが家中に満ちてきました。
室温は、ストーブのある一階LDは17度から23度に上昇。3時間ほどすれば、全館20度にはなります。とりあえず、寒波の居座るこの一週間は薪ストーヴを連続燃焼させることになるでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年11月 | トップページ | 2010年1月 »