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2013/06/03

明神5峰 2013年5月14日~16日小梨平にベースキャンプ 15日 サミットプッシュ

昨今、サミットアタックとはおこがましいので言わない様にしている、ヤバそうだったら即撤退するしね。だからサミットプッシュ。

さて、小梨平のテントを4時10分に出撃、予定より10分遅れ。
岳沢登山道入口へ梓川右岸の湿地帯木道を急ぐ。
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岳沢登山道入り口着 4時半過ぎ

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今日は長丁場なので、ゆっくり歩く、つまり足の筋肉に無酸素運動をさせない動き
1時間ほどで、7番の看板 5時半到着。
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この反対側が南西稜。岳沢へ行く人が間違って入らない様にロープで塞いである。
それを踏み越えて、南西稜に入る。ここから標高で1200m位上がらなきゃならない。
急登をゆっくり登る。1時間に200m強標高を上げるペース。我々は普通に歩くと1時間に休憩入れて300m標高を上げるスピード。ここは意識してゆっくり行く。1日歩いてもそんなにダメージの出ないペース。11時位に頂上に着ければ十分である。
しかし、思っていたより早くに雪が出てきた。
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雪を避けて、ちょっと藪こきになったり、ルートを探したり、アックスを出す局面もあったりでかなりペースダウンしてきた。

もちろん、痩せ尾根、急登
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痩せ尾根の急登を抜けたと思ったら、急な雪の壁。
登る前に少し休憩。この直前に私のソフトシェルが急な雪渓へ吸い込まれるように落ちて行った。うーむまあ身代わりと思いましょう。
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さてやっと腰を下ろしてくつろげる平らな所に出たので、何か食おう。
11時過ぎ、予定なら頂上ってとこなのだが、遅れ気味。あと標高差400m位だな。
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あれが西穂だぜ。 ほら頭の真上。
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さて、もう一登りして頂上直下の台地へ 高度感抜群の登り。
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頂上直下台地から頂上へ向かう。踏み跡が不明瞭になってきた。
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あと、高度差であと10数mで頂上。その雪は端っこは雪庇の可能性大だから行かないようにね。
と叫んでいるのだが、風が強くて聞こえにくいらしい。まあなんとか伝わった。ヤバイヤバイ。

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結構急なトラバース。3級マイナス位のクライミングになる箇所もあった。
雪があったら、ロープクライミングだな。
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頂上 風が強くて落ち着かないねぇ。予定より2時間半遅れの午後1時半だぜ。
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端っこへ行って 穂高神社とか明神池を見下ろす。この風景が見たかったのだ。
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徳澤も見えるね。
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肝腎の5峰ピークはこんなところ。向こう側は切れ落ちてる。
向こうに見える印象的な岩峰は明神3峰

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さて、さっさと降りるぜ。降りる方が難しいな。
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4・5のコルへの良いトラバースルートが見つけられなくて、1時間位ロス。
南西稜を少し降りて、ナイフリッジの後の急な雪の壁を登った所から始まる前明神沢の枝沢の雪渓を降りて、前明神沢へ合流することにする。
雪渓下降開始、始めは傾斜が強いので、クライミングダウン。雪はグサグサ。
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もう 前向いて降りたらどうでしょうかね。ずっと早いし、もう5時半だし。
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さて、ぶっ飛ばして行きますか! 後ろの明神岩峰が夕日に赤くなってきたよ。
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午7時過ぎ、7番の看板に戻ってきました。下りだから30分位で河童橋だ。
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やれやれ結局15時間少々の行動時間、最後1時間はヘッドトーチを点灯しての歩きになってしまいました。ヘッドトーチもっと明るいのにしないといけません。凍っているところが分からなくてこけちゃいました。
まあバリエーションなんでこういうことは想定内。

しかし、登山道のない山は面白い。自由だね。
それに、GW翌々週ということもあるけど、明神5峰は我々しか居なかった。独占。

来年も小梨平ベース企画は実行しましょう。
さてどこに登るかだけど、六百山から霞沢岳縦走で八右衛門沢を下る というのはどうだろうか。八右衛門沢往復での霞沢岳でも良いかな。

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明神5峰 2013年5月14日~16日小梨平にベースキャンプ 14日 入山して偵察と雪上歩行練習

日程をどうするかで、少々ごちゃごちゃしたが、関係各位のご協力があり、5月14日~16日の2泊3日と決定した。余裕があれば3泊4日として、天気待ちの余裕や上高地周辺でまったりしたりという日程にしたかったのだが、致し方なし。来年は3泊4日にしよう。

小梨平野営場にテントを設営して、装備を持って、岳沢登山道を南西稜取り付きまで歩き、ついでに雪上歩行訓練をすることにして、昼一で出発。
GWに大雪が降ったこともあり、岳沢登山道を少し登れば、日の当たらぬ樹林帯にはだんだん残雪が出てくる。
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南西稜の取り付き(岳沢登山道の看板7番)を確認し、その先の雪渓でクランポンを履いて、アックスを持ち少々練習した。
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下山してきて、河童橋近くでアイスで寛ぐ
右の方の一番高く見える山が明日登る明神5峰
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翌日の天気も良い模様だ。

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明神5峰 2013年5月14日~16日小梨平にベースキャンプ 発案

今年も、GWは仕事。というか曜日に関係ない仕事だし、子供は子供のクラブの予定などあり、どこかに行かねばならぬということはない昨今。

恒例というか、ここ数年は、GWの翌々週位に穂高方面に登山に行く事にしている。西穂、前穂と過去登っているのだが、前穂に登った際に小梨平にベースキャンプを置いて、ワンディで行動したら、まあ行動時間は15時間級と長いのだが、小梨平があまりに快適でハマってしまった。ということで、今年も小梨平ベースからのワンディでプランを考えることにした。

今年、同行するメンバーは、雪上経験があまりない。アルパインクライミングの経験もない。それほど雪上歩行がなく、安全度も高く、と考えていた。
上高地河童橋からの風景(岳沢と穂高連峰)はあまりにも有名。小梨平野営場からも見えるそのパノラマを思い浮かべながら考えていた。
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その中でも上高地から横尾まで歩く時にずっと梓川河畔から聳え立つ山、穂高神社の後ろにご神体として聳え立つ山。目立つしいつも見ているのだが、行ったことのない山。
そうだ明神だ!
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しかしながら、明神へは地図上に登山道はない。公式には登山道の無い山。だから行ったことのある人は多くはない。一般登山道がないから一般登山者は行かない。
面白そうだ。早速調べにかかった。

バリエーションとしては、入門クラス。明神へのルートは、東稜、南西稜、奥明神沢と3つのルートがある。前穂に登った際に奥明神沢は登っている。今回のメンバーで小梨平からワンディでコルからの明神連峰縦走となると難しい。東稜からだとワンディとしては、私の場合でもかなりの長時間18時間級を予定しなければならないし、同行者は私より弱くはないが、雪と岩の岩稜に時間が必要だろう。
ということで、もっとも難易度の低い5峰南西稜からのルートを取ることにした。
南西稜は、最初から最後まで急登で痩せた岩稜部分もある。しかし、痩せて急登で踏み跡はしっかりしているので迷うことはない。しかし、ここを下るのは厳しくはあるだろう。そこで、5峰と4峰のコルを源頭とする前明神沢を下降に使うことにした。下り始めは急勾配だが、すぐに緩む。今回のメンバーでも大丈夫だろうと判断した。懸念は前明神沢へ入るポイントである。5月中旬では、5・4のコルから大分下がったところから雪渓は始まる様であり、そこへの踏み跡はない様子。コルから下がって、入るのか、南西稜のどこから下降して途中から入るのか。これは、ルートの様子や残雪の具合で現場で判断するしかなさそう。まあ、ロープ含め基本のクライミングギアを持って行っておけば、クリアできるだろう。雪渓にうまく入れなくても、南西稜を下れば良い。

ということで、今回のコース
小梨平ベース - 岳沢登山道 - 明神5峰南西稜 - 明神5峰 - 前明神沢(下降) - 岳沢登山道 - 小梨平
と決めた。

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