トナミ運輸の串岡さん定年退職
報道されているが、トナミ運輸の社員で内部告発をしたことに対しての報復人事を受けて30年間閑職に追いやられていた串岡さんが定年退職された。彼の精神力の強さは只者ではない。実は、彼のことを知ってからトナミ運輸は使わないことにしている。管理担当役員を務めていた会社でも着荷は致し方がないが、発送には使わないようにしていた。ことさら串岡氏の話をして現場に指示していたわけではないが、使わない様にはできていた。現場のメンバーは何故私がトナミ運輸を使わないかは分からなかっただろうと思う。個人としてトナミに嫌悪感があるのは当然理由の一つなのだが、法人として付き合う場合を冷静に考えて、直接利用するの事業分野におけることでなくても、微少でも(串岡さんの件が微少だと言っているのではない、念のため)違法行為を行う企業は、自社の都合次第でどこでどんな違法行為を行うかわからない危険性がある。それを避けるのは経営幹部として当然の判断である。トナミ運輸を使っている企業の経営者はどう考えているのか聞いてみたいものだ。
彼はトナミ運輸を訴えて昨年2月勝訴している(裁判官の慰謝料認定は少なすぎると思うが)。裁判は法治国家における紛争解決手段である。これで事の正邪ははっきりする。負けた方は、自分の間違いを理解して反省しなければならない。しかしながら、報道を見る限り会社側はその後も彼に歩み寄ることはしなかったようである。反省もなく全く潔くない。そして彼は定年を迎え、孤独に会社を去った。会社側は、清算する一つの機会を逃がしたと思う。このような企業とは今後も付き合いたくないと思う次第である。
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